某施設のロートアイアン門扉の施工現場。
細部に宿る美と機能──ロートアイアン門扉の追加施工事例
このたびアートホクストンでは、以前本体工事としてEPSモールやロートアイアン製品を施工させていただいた某施設において、新たにロートアイアン門扉の追加工事を行いました。施設の完成からしばらくの期間を経て、建物全体の仕上がりや運用を見ながら改めて必要性を感じていただき、再びご依頼いただけたことは、弊社の製品と施工に対する信頼の証であると感じております。
今回の門扉設置にあたり、既存のロートアイアンフェンスとしっかりとデザインの整合性を持たせる必要がありました。開口幅は大きいものの、実際に開閉する部分はコンパクトに設計されており、日常的な使用のしやすさと見た目の重厚感を両立しています。こうしたバランスの取れた設計は、単なる門扉としての機能にとどまらず、空間全体の印象を引き締める要素として大きな役割を果たしています。
一貫性あるデザインと機能の調和
門扉はロートアイアンフェンスと同一デザインで構成されており、建物全体の統一感を保ちながらも、門としての存在感をしっかりと主張します。フェンスとの意匠的なつながりがあることで、門扉だけが浮いて見えることなく、施設全体の印象を一層上品に引き立てています。
特に門扉上部に見られる緩やかなアールのラインや、繊細な唐草模様のディテールは、鉄という素材の堅牢さの中に柔らかさと優雅さを感じさせ、訪れる人々に洗練された印象を与えます。また、表面には槌目加工を施しており、見る角度や光の当たり方によって表情を変える奥行きのある仕上がりとなっています。
ロートアイアン製品の魅力は、こうした手仕事による装飾性だけでなく、堅牢性やメンテナンス性にも優れている点にあります。風雨にさらされる屋外での使用においても、その重厚な素材感と高い耐久性により、長期にわたってその美しさを保ち続けることができます。
職人の技術が光る金物ディテール
今回の門扉には、随所に細部へのこだわりが込められています。その一例が、丁番に使用された真鍮製のワッシャーです。一般的には鉄やステンレスが使われることが多い部材ですが、あえて真鍮を選択することで、開閉の滑らかさを高めるだけでなく、経年変化による味わいも楽しめるようになっています。真鍮は長く使用することで独特のくすみや艶が出てくるため、年月とともに門扉全体に深みのある風格を与えてくれます。
また、落とし棒──いわゆる「丸落とし」には特注の丸棒を使用。一般的なパイプや市販の規格部材ではなく、ロートアイアン門扉の装飾性を損なわないよう、意匠に合わせて一から製作されたオリジナルパーツです。これにより、門扉の開閉操作の際にも全体のデザインと質感が一貫しており、細部まで統一感のある佇まいを実現しています。
ロートアイアン製品において、こうした小さな部品ひとつにも徹底的にこだわることは、アートホクストンの姿勢の現れでもあります。どこまで目に見えるかではなく、どこまで美しくあるかを追求する──その考え方が、全体の仕上がりに確かな違いを生み出しています。
設計から施工まで一貫した現場対応力
今回の門扉施工では、既存フェンスや建物との取り合いを正確に把握しながら設置を行う必要がありました。門扉本体の寸法設計だけでなく、支柱の埋設深さ、開閉クリアランス、基礎構造など、多くの要素を現場環境に合わせて調整する必要があります。
施工前には、現地調査を入念に行い、寸法誤差や仕上がりラインのズレが発生しないように対策を施しました。また、EPSモールなど他素材との取り合いが発生する箇所もあったため、工事中はモール部分を傷つけないよう、養生や施工順序にも細心の注意を払っています。
現場では熟練の職人が手際よく作業を進め、最終的には開閉テストや錠前の動作確認を行い、スムーズな使用感と美しい納まりを両立させることに成功しました。このような対応が可能なのも、製品の設計・製作から施工・アフターケアまで一貫して担うアートホクストンならではの強みです。
ロートアイアンの価値は時間とともに深まる
ロートアイアンの魅力は、施工が完了した時点では終わりません。素材自体が時間とともに味わいを深め、建物や周囲の風景に溶け込んでいくことによって、その価値を一層高めていきます。
特に、今回のように複数のロートアイアン製品(フェンス、EPSモールなど)と門扉が連動して設置されている場合、その調和は年月とともに「完成された風景」として昇華していきます。ロートアイアンはまさに、“建築に永続性を与える素材”といえるでしょう。
日常の出入りのなかで無意識に手をかける門扉──そこに美しさや使いやすさ、堅牢さが備わっていることで、施設全体の価値がさりげなく底上げされているのです。
安心のアフターサポート体制とカスタム対応
アートホクストンでは、製品を納品・施工して終わりではなく、その後のメンテナンスや修繕、追加工事などにも迅速に対応できる体制を整えております。長く使う製品だからこそ、何かあったときにすぐに相談できるパートナーであることが重要です。
また、今回のような追加施工やリニューアル工事にも柔軟に対応可能です。過去に納めた製品の図面や製造記録を保管しているため、デザインや仕上げを統一させた再施工もスムーズに行えます。
東京・大阪・名古屋に営業所を構え、全国各地の案件に対応しております。門扉、フェンス、手摺り、格子、ガゼボといったさまざまなロートアイアン製品を取り扱っておりますので、建築設計士様、ゼネコン様、施主様など、どのような立場のお客様でもお気軽にご相談ください。
まとめ
今回の施工事例では、施設全体の美観と機能性を高めるロートアイアン門扉を、新たな価値として空間に付加することができました。デザインの一貫性、細部のこだわり、施工技術の確かさ──これらが揃って初めて、「本物のロートアイアン」としての存在感を放つのです。
施設のグレードアップや印象づけ、空間演出において、ロートアイアン門扉は極めて効果的な選択肢の一つです。美しさと堅牢性を兼ね備えた製品をご希望の際は、ぜひアートホクストンにお任せください。
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