愛知県某集合住宅のFRPボーダーの施工現場

  1. HOME
  2. ブログ一覧
  3. 愛知県某集合住宅のFRPボーダーの施工現場
FRP

美観と機能性を両立したFRP装飾ボーダー|雨だれ対策を施した形状設計で安心の仕上がりに

今回は、既存マンションにて施工したFRP製装飾ボーダーの事例をご紹介します。装飾ボーダーといえば、建物に重厚感や高級感を与えるための意匠部材として使用されるケースが多いですが、今回は「雨だれ対策」という実用的な目的も加わった施工となりました。FRP(繊維強化プラスチック)は、軽量かつ耐候性に優れており、装飾性と機能性の両面を持ち合わせた素材です。その特性を活かしながら、設計・現場対応・仕上がりまで、お施主様のご要望に寄り添った施工を行いました。

予算調整による仕様変更と最適な提案

当初の計画では、建物全体の各階および上下方向にボーダーを張り巡らせるデザインが構想されていました。この仕様により、建物全体に統一感とリズムが生まれ、装飾性の高い意匠になる予定でしたが、最終的には予算調整により、ボーダーの数量を一部削減する形となりました。しかし、配置バランスや視線の集まるポイントを考慮しながら、必要な箇所に的確にボーダーを配置することで、装飾効果を維持したままコストを抑えるご提案を実現。結果として、過不足なく、十分に建物の美観を引き立てる仕上がりになりました。

雨だれ対策としての“水切り形状”の工夫

今回のプロジェクトにおいて、特に重視されたのが「雨だれ対策」です。施主様が所有する別のマンションでは、過去に装飾ボーダーに雨水が溜まり、その流れによって黒い雨だれ跡が壁面やボーダー表面に残ってしまったとのことでした。一度こうした汚れが付いてしまうと、外観の印象が著しく損なわれるだけでなく、清掃・再塗装などのメンテナンスコストも発生してしまいます。そこで今回は、ボーダーの鼻先(出っぱり部分)に「水切り形状」を施す設計にしました。この形状は、雨水が製品表面や壁面をつたわって流れ落ちるのではなく、空中で「切れて落ちる」ように導くディテールです。

雨天後の確認で“機能性”を実証

施工後、実際に雨が降ったあと、弊社スタッフが現場に出向き、雨だれの状況を目視確認いたしました。結果は、水切り形状がしっかりと機能し、ボーダーや壁面に雨水の流れた跡は一切なし。事前に想定した通りの排水が実現されており、施主様にも安心していただける結果となりました。仮に雨だれ跡が残っていた場合、クレームにつながる可能性もあるため、設計段階での対策がいかに重要であるかを実感する案件でした。

FRP装飾ボーダーがもたらす「品格」と「耐久性」

装飾ボーダーは、建物の印象を大きく左右する重要な意匠部材です。FRP素材を用いることで、以下のようなメリットがあります。
・軽量で建物への負荷が少ない
・錆びない・腐食しないため長期間美観を維持できる
・自由な形状が可能で意匠性に優れている
・耐水性・耐候性が高く、屋外使用に最適

今回のように意匠性+機能性(雨水処理)を両立できる形状提案ができる点も、FRP製品ならではの魅力です。

アートホクストンの提案力と現場対応力

私たちアートホクストンは、単なる製品納入にとどまらず、建物の使用目的・立地・施主様のご要望に合わせて、最適な提案を行います。本件のように、過去の使用経験から生じた課題にも丁寧に耳を傾け、機能的な改善を加えた仕様設計・加工・施工管理まで一貫対応いたします。また、万が一の不具合や仕様変更にも、現場で即応できる体制・ノウハウを備えており、安心して施工をお任せいただけます。

FRP装飾部材のご相談はアートホクストンへ

FRP製装飾ボーダー・装飾アーチ・柱・窓枠など、アートホクストンではすべてセミオーダー対応可能です。意匠性だけでなく、耐久性や施工性、機能性も重視したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。東京・大阪・名古屋に拠点を持つ営業所にて、ご要望を丁寧にお伺いし、最適なご提案をいたします。
また、弊社公式ホームページのお問合せフォームからも受付中です。

 

CONTACT

取扱製品についてご質問・ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせください。