ロートアイアン手すり WI-R100 の施工現場(某ビル)
上下にRがついた初仕様のロートアイアン手摺り|匠の技で美しいラインを実現
今回は、これまでにない仕様の珍しいロートアイアン手摺りを施工した現場をご紹介します。手摺りの「笠木(かさぎ)」に上下両方向にR(曲線)がついた特注デザインで、アートホクストンとしても初めて採用する仕様となりました。デザイン性だけでなく、取り付けに関しても非常に難易度が高く、通常の施工方法では対応できない部分も多くありましたが、そこは熟練の職人技と現場での柔軟な対応力で乗り越え、最終的には大変美しい仕上がりとなりました。
今回のロートアイアン手摺りの特徴
今回の手摺りは、他ではなかなか見られない上下両方にRのついた笠木形状が最大の特徴です。一般的なロートアイアン手摺りでは、笠木に片側のみRをつけるケースが多く、上下ともに曲面を設けるデザインは珍しいものです。この柔らかく、かつ重厚感のある曲線は、ロートアイアンの特性を最大限に生かした意匠であり、まさに機能性と美しさを両立させたデザインと言えるでしょう。
特殊な施工方法:まずは入れ子の設置から
今回の施工では、通常とは異なる特殊な取り付け方法を採用しています。まずはコンクリート床に穴を開け、そこに「入れ子」と呼ばれる金属製の下地部材を設置します。この入れ子が、手摺り支柱の固定ベースとなる大切な部材です。入れ子の設置では、特殊な接着剤を用い、差し込みの深さや垂直度をミリ単位で調整しながら固定するという繊細な作業が求められます。しかも、この日の気温は非常に低く、接着剤の硬化がなかなか進まないという難条件。そこで、1本ずつ入れ子に温風を当てて硬化を促進するという工夫で、施工を進めていきました。
職人の経験と即応力が光る場面も
入れ子の設置が終わった後は、いよいよロートアイアン手摺り本体の取り付けです。今回は分割式の仕様で、パーツごとに順次組み立てを行いますが、その途中で思わぬ問題が発生しました。支柱の足元に取り付ける「座金」という金属パーツが、支柱の穴をうまく通らなかったのです。本来であれば、スムーズに差し込める寸法で製作してあるはずのものですが、塗装の厚みや製作時の微差によって、ごくわずかな干渉が起きてしまったようです。そこで、現場では急遽ヤスリを使って手作業で削り合わせを行うことに。鉄を削る作業は思いのほか時間と体力を要し、寒さの中でも汗ばむほどの重労働となりましたが、最終的にはぴったりと座金が支柱に通り、無事に工程を進めることができました。
完成した手摺りは、美しいRのラインが圧巻
このような現場でのトラブルや気候条件にもかかわらず、施工は2日間かけて無事に完了。仕上がったロートアイアン手摺りは、何よりも上下に美しく曲がったRのラインが特徴的で、設置された空間全体をやわらかく、そして上品に引き立てています。職人の熟練した技術、現場対応力、そして細部まで妥協しない品質へのこだわりが生み出した一体感ある仕上がりに、私たちスタッフ一同も大変満足しています。
アートホクストンの「責任施工」とは
アートホクストンでは、ロートアイアン製品やロートアルミ製品の設計・製作・施工までを一貫して自社で対応しています。今回のような初仕様の製品でも、図面段階から施工方法の検討を重ね、現場での微調整にも柔軟に対応する「責任施工体制」を整えています。万一現場で想定外の事態が発生したとしても、経験豊富なスタッフと職人が迅速に対応。「必ず納める」「美しく仕上げる」ことを信条に、日々の施工に取り組んでおります。
ロートアイアン手摺りをご検討中の方へ
ロートアイアン手摺りは、その存在感と意匠性で、空間に「特別な美しさ」を加えることができます。特に今回のような曲線美を取り入れたデザインは、空間をよりやわらかく、上質なものにしてくれるため、住宅から商業施設、公共施設まで幅広くおすすめです。「デザインにこだわりたい」「特注仕様に対応してほしい」「難しい施工も安心して任せたい」そんなご要望をお持ちの方は、ぜひアートホクストンにご相談ください。
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